マクロビオティックに関する資格を取得しよう

マクロビオティック

近年、女性の美に関するトレンドとして「体の内側から美しくなる」ということが注目されています。
インナービューティーを意識したり、ファスティングやマクロビオティックにも関心が高い女性も増えています。

例えばダイエットでも見た目だけ痩せてもダイエットを辞めてしまえばすぐにリバウンドをしてしまう場合があります。

これは、体の外側だけに注目した結果起こってしまいやすく、体の内側を改善し体にとって健康的な生活をしていけば自然と痩せられて、しかも健康体になれるということで一石二鳥となるのです。

インナービューティーの資格

こうした内側から美しくなるためには、「食」がとても重要なキーワードとなってきます。

そこで多くの女性から注目を集めているのが、「マクロビオティック」という食事方法です。
マクロビオティックはファスティングと同様、体内のバランスを整え、痩身・健康への効果が期待できます。
今回はそんなマクロビオティックについて、そして関連する資格とおすすめの資格をご紹介しましょう。

Contents

マクロビオティックとは?

マクロビオティックと聞くと、難しそうなイメージを持ってしまう方も多いかと思います。

マクロ=大きい・長い、ビオ=生命、ティック=術をつなげたものがマクロビオティックで、意味としては長く生き抜くための術ということになります。
マクロビオティックを実践するにあたり重要となってくるのが、「陰陽調和」「一物全体」「身土不二」です。

陰陽調和

物には全て陰と陽に分けることができ、これらをバランスよく取った状態「中庸(ちゅうよう)」を保つことが望ましいという考え方です。

基本的に陽の気を持つ食べ物は体を温め、陰の気を持つ食べ物は体を冷やすと言われています。
一見、陽の食べ物を中心に食べた方が良いのでは?と思われてしまうかもしれませんが、あくまでもバランスを取ることが重要なのです。

一物全体

例えばりんごを食べる時、多くの人は皮を剥き芯と種を取り除いてから食べるでしょう。

リンゴ

マクロビオティックの考えでは、食べ物はなるべく丸ごと食べることで、その食べ物のパワーをそのまま貰い受けることができるという考え方を持っています。

マクロビオティックでは玄米を食べることが基本となりますが、これは白米が精米された状態であり、一物全体の理念から外れてしまうため玄米が選ばれているのです。

身土不二

身土不二とは、体と環境は切り離すことができないという意味を持っており、暮らしている土地で取れた旬の食材を食べることが健康につながるとされています。

いわゆる地産地消の考えであり、輸入物を選ばずその地域の農家さんや自分で育てた野菜を食べることが基本となります。

玄米菜食が基本のマクロビオティック

上記でも解説したように、一物全体の理念から玄米を主食としていただきます。

玄米

また、菜食になることが多いです。
これは、動物性食品は陽の気を持つ食材なのですが、陽の気が強すぎるためバランスが取りづらくなり、結果的に野菜中心の食事になります。

ただし我慢をすることは禁物なのでなるべく控えることが大切です。
肉類以外にも大型の魚(マグロなど、小魚は丸ごと食べられるものはOK)や卵、乳製品、砂糖なども控えます。

特に砂糖は精製された白砂糖は自然のものではないのでマクロビオティックに適しません。
どうしても糖分を使いたい場合は、甜菜から取れた甜菜糖や甘酒などを活用します。

このことから、マクロビオティックというと何となくベジタリアンに近い食事を想像される方も、実は意外と食べられる物が多いことが理解できたかと思います。

ベジタリアンにも、本当に野菜しか食べない人(ヴィーガン)もいれば、肉・魚・卵は食べず乳製品や蜂蜜は食べられる人(ラクト・ベジタリアン)、生の料理や48℃以下で調理したものだけを食べる人(ローフフーディスト)など、様々な種類があり、マクロビオティックはこれらには該当しない独自の食事方法なのです。

マクロビオティックに関連する資格

マクロビオティックについて正しい知識を学びたい、仕事に活用できるよう資格を取得したいという方に向けて、マクロビオティックに関連する資格をご紹介していきます。

それぞれの資格で講義内容や身に付く知識・技術などが多少異なっているので、どの資格にしようか悩んでいる方はぜひこちらを参考に選んでみてください。

クシマクロビオティックス・コンシェルジュ

クシマクロビオティックス・コンシェルジュは、以前までマクロビ・フード・コンシェルジュという名前の資格でしたが、プログラムが改定された際に名前も変更されました。

コンシェルジュという名前の通り、自身だけが使う知識や技術だけを身に付けるのではなく、多くの人にマクロビオティックを正しく伝えるために作られた資格です。

理論に特化しているため、調理技術は必要なく、2日間集中的に講義を受けて試験に合格すれば資格を取得することができます。
手っ取り早くマクロビオティックに関する資格を取りたいという方に向いている資格です。

ダイエットの資格

マクロビオティックセラピスト

一般財団法人日本能力開発推進協会が主催する資格で、通信講座を受けて受験に合格すれば資格取得できることから、子育て真っ最中の主婦の方も比較的取りやすい資格となっています。

カリキュラムを修了するまで4ヶ月間はかかってしまいますが、一からマクロビオティックに関する知識を学びつつ、応用的にレシピやコスメについて学ぶことができます。

マクロビオティック検定

国際食学協会(IFCA)の国際マクロビオティックアカデミーが主催する資格です。

A級とS級の2種類あり、A級はマクロビオティックに関する基礎知識を中心に、S級はより深いマクロビオティックから食・栄養に関する知識を学べる資格になります。

こちらでは理論だけではなくマクロビオティックの実習もカリキュラムに加わっているので、実践的な部分も学びたいという方におすすめです。

マクロビオティックの資格が活かせる仕事

マクロビオティックに関する資格について紹介してきましたが、これらの資格を自身や家族のためだけではなく仕事として活かしたいという方もいらっしゃるかと思います。

そこで、マクロビオティックの資格が活かせる仕事はどのようなものがあるのかご紹介していきましょう。

食業界

一番はやはり食業界でマクロビオティックの資格は活きます。

例えば外食産業や食品メーカーといった企業内でマクロビオティックに関連する企画を提案したり、そういった企画が持ち上がった時に企画のサポートを行うことができます。

また、飲食店でもマクロビオティックに注目したメニューを作る時に役立ちます。
女性をターゲットにしている飲食店であれば、マクロビオティックを取り入れてアピールすることで新たなユーザーの確保にもつながるでしょう。

民間資格なので資格がなければいけないということではありませんが、就職・転職する際に大きなアピールポイントになり得ます。

料理教室の講師

料理教室は数多くありますが、マクロビオティックに関する料理教室はまだまだ少ないと言えます。

しかし、確実にニーズのある食事方法なので、マクロビオティック専門の料理教室の講師を行えば通常の料理教室よりも集客が見込まれやすいでしょう。
他の料理教室との差別化を図りながら、正しいマクロビオティックの知識や料理レシピを広めることができます。

医療・福祉関連施設

マクロビオティックの資格を取得する人の中には、看護師や介護士、保健師といった食には直接関係のない仕事をしている方もいます。

しかし、医療・福祉関連で働いている人も施設の利用者に対して食生活の改善に関するアドバイスができるように、マクロビオティックの資格取得を目指す人も多くみられるのです。

ただ、もちろん利用者一人ひとりに合った食事というのは栄養士や管理栄養士によって決められているので、あくまでも食事療法のアドバイスとして提案するまでとなります。

マクロビオティックとファスティングの関連性

陰陽のバランスを整えながら食事することで美容・健康に良い体を作ることができるマクロビオティックと、必要な栄養素だけを摂取し内臓を休ませて美容・健康に良い体を作るファスティングは、どちらも異なる食事方法と言えます。

しかし、全く関連しないというわけでもないのです。

ファスティング

マクロビオティックは、穀類菜食であることから日本人の伝統的な食事を推奨する傾向にあります。
日本人の体は元々日本食に適した体の作りになっています。

しかし、近年は欧米で当たり前だった肉食文化が進んでいます。
ただ、体はたった数十年程度ではなかなか進化できず、欧米食を中心とした食事によって体内の機能が弱まってしまう可能性もあるのです。

そのためマクロビオティックでは、日本人の体に適した食べ方として日本食を推奨しています。

一方、ファスティングという考え方は、正しいファスティングをすることで常に働いている内臓を休ませ、機能を高めることを目的としています。
機能が高まることで痩身やデトックスなどの効果も期待できますが、ファスティングの前後は体が急激な変化に付いてこれなくなってしまうことを避けるために「準備食」の期間が設けられます。

ファスティング前の準備食では内臓になるべく負担を掛けないよう、肉や魚、揚げ物、小麦、乳製品、カフェインを含む食べ物、スイーツなどは控えます。

これらは内臓に負担を掛けないものでありながら、マクロビオティックでも避けられる食材です。
つまり、マクロビオティックで推奨されている日本食というのは、内臓に負担が掛かりにくい、ファスティングをする上でも適した食事方法となるのです。

また、ファスティング後の回復食として取り入れられる「まごわやさしい」の食材も、マクロビオティックでも取り入れられています。

まごわやさしい
ま…豆類、豆腐、納豆
ご…ゴマ
わ…わかめなどの海藻
や…野菜
さ…魚(マクロビオティックでは小魚)
し…しいたけなどのきのこ
い…芋、穀類、そば

毎日の食事にマクロビオティックを取り入れつつ、定期的にファスティングを行うことで、より体の内側から美容と健康を手に入れることができると言えるでしょう。

日本人は昔からマクロビオティックやファスティング(断食)を習慣として行なっていたので、日本人の体に適した方法で健康的な体を作り上げることができます。

ファスティングに関連する、おすすめの資格

マクロビオティックとのつながりがあるファスティングですが、間違った知識で行なってしまうと体にとって悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。
そのため、安易に行うのではなくまずは正しい知識を得てから取り入れるべきです。

正しい知識を身に付けるなら、インターネットでただ情報を得るよりもファスティングの資格を取得することで知識を定着させつつ、仕事などにも活かせるようにしましょう。

ファスティング関連でおすすめの資格は、一般財団法人内面美容医学財団IBMFが主催する、「公認ファスティングカウンセラー」です。

公認ファスティングカウンセラーとは、ファスティングに特化した専門資格で、最新のダイエット理論からファスティングに関する酵素栄養学を集中講座で学び、さらにファスティングを実践してレポートを提出するだけでディプロマ(修了証)を発行してもらえます。

しかも、ファスティングに関する知識の他に第三者に対してカウンセリングを実施できるまでの技能も習得することができるので、より実践的であり、仕事でも活躍しやすい資格と言えます。

また、公認ファスティングカウンセラーの資格を取得すると財団公認の専用カウンセリングシートが使用でき、第三者に対してカウンセリングを行う際にも役立ちます。

サロンの経営ノウハウについても伝授してもらえたり、財団の専門家や看護師からサポートしてもらえる体制づくりがなされているので資格取得後も安心です。

このように、自身の食生活に活かすだけでなく仕事としても活用できる資格となっているので、マクロビオティックの資格と合わせて取得すれば、より人間が生きる上での食・栄養に関する知識や技術を深めていき、それを第三者に伝えることができるでしょう。

マクロビオティックとファスティングはどちらも体の内側からキレイになっていくために必要な食事方法です。
また、どちらも正しい知識を必要とします。

ぜひマクロビオティックに関する資格と一緒に、公認ファスティングカウンセラーの資格取得も目指してみましょう。