ファスティングに期待できる効果とは?副作用はあるの?


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医学的にも注目を集めている「ファスティング」は、多くの方が興味を持っているのではないでしょうか?

ファスティングは簡単に言えば断食のことを指していますが、ただ何も食べないのではなく酵素ドリンクなどで必要最低限の栄養素を確保しているため、様々な効果が期待できると言われています。

では、具体的にどのような効果が期待できるのでしょう?

今回は、ファスティングに期待できる効果についてご紹介していきます。

これからファスティングを始めようと考えている方は、ぜひチェックしてみてください。

ファスティングによって腸内環境が正常に!

ファスティングを行うことによって期待できる効果のうち、より高い効果が表れると期待されているのが、「腸内環境の改善」です。

近年、「腸活」という言葉を耳にしたことがある方も多いかと思います。

腸活とは、腸内環境を改善し正常化を目指すために行う活動のことです。

なぜ、腸内環境の改善しようという考えを持つ方が増えてきているのでしょうか?

これは、腸という器官が第二の脳と呼ばれているほど体にとって重要な器官であることが認知されてきたからです。

腸というのは単に消化吸収を行う器官ではなく、ホルモンの製造・分泌に関わっていたり、免疫細胞を作り出したりする器官でもあります。

そのため、腸内環境が良くない状態にあると免疫力が低下し、風邪や胃腸炎に感染しやすくなってしまうのです。

また、腸内環境が悪化している環境というのは善玉菌・悪玉菌のバランスが乱れ、悪玉菌が優位になっている環境がほとんどです。

この悪玉菌から有毒物質が分泌されてしまい、場合によっては発がん性物質まで生み出してしまうこともあるので、健康を維持するためには腸内環境の改善が必要不可欠となります。

悪玉菌が増え、善玉菌が減ってしまう要因として、以下の4つが挙げられます。

・加齢

・ストレス

・栄養バランスの偏り

・抗生物質の使用による腸内フローラの乱れ

加齢は、悪玉菌が増えるというより善玉菌の量が減ってしまうため、自ずと悪玉菌が増えてしまうことになります。

ストレスや栄養バランスの偏りは悪玉菌を増やす大きな原因となってしまいます。

抗生物質の使用に関しては、抗生物質を使うと善玉菌・悪玉菌・日和見菌含めて菌が減少してしまい、腸内フローラの乱れにつながります。

これらの要因から悪玉菌が増えてしまいますが、悪玉菌の増加をストップさせて善玉菌を増やす環境を整えるのが、ファスティングになるのです。

ファスティングを行うと、腸内に入ってくる消化物を一時的にストップさせることができるため、一度消化器官内をリセットさせられます。

リセットさせることでこれまで働き詰めだった腸などが休憩でき、それによって機能回復につながるのです。

ファスティングを実施すれば腸の機能を回復させられて、腸内環境を改善させることができます。

もちろん、ファスティングだけ行っても完全な正常化にはつながりません。

腸内は毎日の食事に大きく影響するため、ファスティングが終わってからも栄養バランスの偏りができるだけないような食事を心掛けることも重要となります。

しかし、ファスティングでそのきっかけを作り出せるため、より腸内環境を正常化させやすくなるでしょう。

デトックス効果も期待できる

ファスティングではデトックス効果も期待できます。

デトックスとは、人間にとって不要な老廃物や有害ミネラル、有害化学物質などを体の外へ排出することを指しています。

老廃物と言われてもどういったものが老廃物になるのかピンと来ない方もいるかもしれません。

老廃物というのは、例えば体内で新陳代謝が行われた時に、これまで活動していた古い細胞から新しい細胞に生まれ変わります。

この時の古い細胞が老廃物として体内に溜まってしまうのです。

他にも過度に摂取された脂質や二酸化炭素、アンモニア、尿素・尿酸などが挙げられます。

基本的にこれらは便や尿、汗、息を吐く時に輩出されるのですが、代謝が滞ってしまうと老廃物がそのまま体内に蓄積されてしまい、体に悪影響を与えることになります。

体内に蓄積された老廃物を排出するためには、血液の流れをスムーズにすることや食生活の改善が必須です。

血液の流れをスムーズにするためには、積極的な水分摂取を行ったり、筋肉が弱まっている部位のマッサージを行ったりすることで血液の流れがスムーズになり、老廃物の排出につながります。

また、食生活の改善は先程も紹介したように老廃物には脂質も含まれているため、脂っぽい食事が続いてしまうと蓄積されやすくなってしまいます。

脂質ばかり摂取すると血液のコレステロール値も高くなり、スムーズな血流を阻害する可能性も高まります。

食生活を改善しないと、2つの要因によって老廃物が蓄積されてしまうため、食生活の改善が必要になってくるのです。

デトックスの場合、便が約75%、尿が約20%の割合で毒素を排出できると言われています。

そのためファスティングによって腸内環境を改善させると排便も良くなり、デトックスしやすい状態へと体質変化させられます。

ただ、1点気を付けてほしいことがあります。

それは、ファスティング中の排便です。

ファスティング中は水分摂取はできるものの、食事をしないため排便回数がいつもより減少してしまいます。

排便回数が少ないと、デトックスできていないのでは?と心配になる方は多いでしょう。

しかし、ファスティング中は食事をしないことで一時的に排便回数が減るだけで、腸の機能回復や腸内環境の正常化が行われればその後の排便に良い影響を与えてくれます。

また、ファスティングをしていない時もデトックスを行いたいという時は、水分を1日1リットル以上摂取したり、老廃物を排出しやすい食材を取り入れたり、運動を行ったりしてみましょう。

水分に関しては糖質が含まれているものではなく、できれば水が効果的です。

水だけを飲むのは辛いという場合はハーブティーやお茶などを飲むようにしましょう。

老廃物を排出しやすい食材は、玉ねぎやしょうが、ねぎなどが挙げられます。

さらにトマトは毒素を無毒化してくれるのでおすすめです。

食物繊維が豊富なごぼうなどの食材は老廃物を体外へ押し出す効果が期待できるので、ファスティングに加えて日常的に老廃物が溜まりにくい体を作っていくと良いでしょう。

ファスティングにダイエット効果はあるのか?

ファスティングに期待できる効果の1つにダイエット効果があると思っている方も多いのではないでしょうか?

しかし、ファスティングを取り入れても必ずダイエットに成功するというわけではありません。

なぜなら、ファスティングなどの食事制限をすることで代謝が下がってしまう可能性があるからです。

代謝が下がってしまうと脂肪燃焼がされにくくなり太りやすくなってしまうので、ファスティングをするのであれば代謝を下げないように気を付けなくてはなりません。

単にファスティングをしていれば痩せるというわけではないので、ファスティングを取り入れたダイエットを行いたい場合は、お風呂で体温を上げたり、軽い有酸素運動を取り入れたりして、代謝を下げないようにしていくことがダイエット効果が期待できるポイントになるでしょう。

また、ファスティング中は空腹感を感じやすくなるので、空腹を紛らわせる際に効果的な、白湯を飲んでみるのもおすすめです。

白湯は、ただ空腹感を抑えるだけではなく、代謝を上げる効果や脂肪燃焼を促進してくれる効果も期待できるので、ファスティングダイエットの心強い味方になります。

さらにファスティングダイエットの回復食に気をつけることもポイントの1つだと言われています。

回復食は、スープや温野菜、蒸し野菜、おでん、春雨など、比較的消化しやすいものを選ぶようにしましょう。

肉料理や魚料理をがっつりと食べてしまうと体に大きな負担をかけることになってしまい、体調を崩す原因になってしまう可能性もあるので要注意です。

これらのことを踏まえて考えると、ファスティングは正しい方法を取り入れればダイエット効果も期待できるということが分かります。

ファスティングでホルモンバランスが整い体調改善!

ファスティングに期待できる効果の中には、ホルモンバランスを整えて、体調を改善してくれるというものもあります。

ホルモンは、私たちの体の中で作られている物質で、体の中を循環することで内臓などに働きかけます。

様々な作用を持つホルモンは100種類以上あると言われていて、メラトニンや甲状腺ホルモン、コルチゾール、テストステロン、エストロゲン、インスリンなどが代表的なものです。

これらのホルモンの中でも、コルチゾール、エストロゲン、インスリンが乱れてしまうと体に良くない影響を及ぼしやすいと言われています。

コルチゾールが不足してしまうと肌荒れやアトピーなどの肌トラブル、エストロゲンが不足してしまうと自律神経の乱れ、インスリンが不足してしまうと太りやすくなったり糖尿病の原因になったりします。

ホルモンバランスは、食生活の乱れなど日々の生活の不健全さが原因で崩れてしまいます。

ホルモンバランスが崩れてしまうと、太りやすくなる、肌荒れが目立つようになる、精神的に不安定になってしまうなどのデメリットが目立つようになります。

ファスティングを行うと、デリケートなホルモンの感受性が高まっていくため、ホルモンバランスを安定させる効果が期待できるのです。

つまり、ファスティングを行うことによって、ダイエット効果だけではなくホルモンバランスを整えて、心身の状態を安定させるという効果も期待できるということになるでしょう。

ファスティング中はこんな作用も表れる

ファスティングは、腸内環境を正常にしてくれる効果やデトックス効果、ダイエット効果、ホルモンバランスを整えてくれる効果などが期待できると説明してきました。

確かにこのようなメリットになる効果もたくさんあるファスティングですが、副作用のような症状が現れることもあります。

ファスティングの副作用は一時的に表れるものですが、ファスティングを取り入れるのであれば知っておかなければいけません。

最後に、ファスティング中にあらわれる作用についても見ていきましょう。

頭痛

ファスティングを行うことで、塩分が急激に制限されます。

そのため、血管が拡張し、頭痛につながる可能性があるのです。

特に、普段の食事で塩分を多めに摂取していた人は頭痛を感じやすくなります。

頭痛を防ぐためには、ファスティングの準備期間に塩分の調整を行っておくことがポイントになります。

もしも頭が痛くなってきた場合は、自然塩を一つまみ舐めるか、ドリンクを濃くして飲むことで改善できます。

めまい

めまいは、普段の食事がカロリーオーバー気味な人に表れやすい症状です。

また、ファスティングの準備期間が短い場合やドリンクを飲む量が少なすぎる場合にも表れやすくなります

ファスティングを始める前に体調を整え、ドリンクをしっかりと飲むことで防げる症状でもあります。

もしもめまいが表れた場合は、ドリンクの濃度を上げる、飲む量を増やす、具なしの味噌汁を飲むといった対処法を取りましょう。

それでも症状が改善しない場合は、ファスティングを中断して様子を見ることになります。

下痢

ファスティングを始めると、下痢や腹痛などの腹部症状を感じる人もいます。

これは、腸内に溜まっていた宿便が排泄されることで生じる症状なので、デトックスが上手く出来ているということになります。

お腹の調子が良くないと心配になってしまうかもしれませんが、肯定的な反応の1つなので過剰に心配する必要はないでしょう。

冷え

ファスティング期間中は、摂取するカロリーが必然的に少なくなってしまいます。

摂取カロリーが少ないということは、体内で生産されるエネルギーもすくなくなってしまうということになります。

そのため、普段よりも寒さを感じやすくなってしまう可能性が考えられるでしょう。

冷えを防ぐためには、ゆっくりと入浴したり、温かい洋服を選んだりして、冷えを改善できるような工夫をすることがポイントになります。

ファスティングを取り入れることによって、私たちの体にとって良い影響を与える効果が期待できます。

一時的に副作用のような症状が表れてしまうこともありますが、その多くは好転反応と言って体が良い方向に改善されている証拠でもあります。

正しい知識を身に付け、ファスティングに期待できる効果を最大限に発揮できるようにしましょう。