近年、健康や美容のためにファスティングを取り入れる人が増えています。
ファスティングをすることによって、有益な効果を得られるため興味を持っている人も多いです。
しかし中には、ファスティングに関する正しい知識を持たないまま行っている人もいます。
それは体にとって負担になってしまう可能性があるので、十分気を付けなければいけません。
そこで今回は多くの人にファスティングの正しい知識を身に付けてもらうために、ファスティングの正しい方法とファスティングを行うことのメリットについてご紹介していきます。
メリットと正しい方法を知ることで、効果の高いファスティングを実践していきましょう。
Contents
ファスティングを実践することで体に起こる変化とメリット
ファスティングをしていると、体の変化に敏感になります。
続いては、ファスティングを実践するとでどのような変化が体に起こるのか見ていきましょう。
お腹が鳴る
空腹感を感じた時に、お腹がぐーぐーと鳴ります。
これは、小腸の入り口にあるセンサーが反応することによって起こる現象です。
小腸の食べ物センサーが食べ物を感知しないと、モチリンという消化ホルモンが出るようになり、胃の中に残っている可能性がある食べ物を小腸に送ろうとします。
これを空腹時収縮と言い、お腹がぐーぐーと鳴る正体なのです。
若返りホルモンが活発に分泌される
モチリンの作用で空腹時収縮が起こっても、何も食べ物がなければ胃袋からグレリンというホルモンが分泌されます。
このグレリンの語源は、成長という意味を持っています。
つまり、このホルモンは成長を促すホルモンだということです。
グレリンは、脳の視床下部に働きかけ、食欲を増進させる作用を持っているホルモンとなります。
視床下部だけではなく、脳下垂体にも働きかけ、成長ホルモンの分泌を促します。
この時に分泌される成長ホルモンは、若返りホルモンとも呼ばれていて、体を若返らせてくれます。
サーチュイン遺伝子が活動を始める
サーチュイン遺伝子は、延命遺伝子や長寿遺伝子とも呼ばれていて、空腹時に活性化します。
サーチュイン遺伝子は体の中にある遺伝子をスキャンし、傷ついている場所があれば修復してくれるという働きがあります。
老化やがんも遺伝子の異常が原因になると考えられているので、サーチュイン遺伝子が活性化すれば長寿につながる可能性が高くなるのです。
内臓脂肪が燃える
ダイエットのために運動をするという人もいますが、運動で消費されるのは筋肉にあるグリコーゲンという糖がメインなので内臓脂肪はなかなか燃えてくれません。
しかし、ファスティングではグリコーゲンが消費された後に内臓脂肪も燃えるのです。
その時に脂肪細胞からはアディポネクチンという奇跡のホルモンが分泌されます。
このホルモンが分泌されることによって、血管を綺麗に若返らせてくれる効果も期待できます。
老廃物をデトックスしてくれる
私たちの体の中では、酵素が作られていてそのおよそ80%が消化に使われます。
しかしファスティング中は消化酵素を使う必要がないため、代謝酵素としてエネルギーを使えます。
代謝酵素が働くと、汗では排出できないような有害なミネラルなどを体の外に排出しやすくしてくれるので、老廃物のデトックス効果は非常に大きいと言えるでしょう。
老廃物がデトックスされるということは、痩せやすい体へと変化しているということでもあります。
そのため、ファスティングを実践することによって、体はどんどん美しく変化していくのです。
腸内環境をリセットし、免疫力を高める
ファスティングをすることによって、腸内を綺麗に掃除することもできます。
腸内には、こびりついている宿便もたくさんあるので、それが排出されれば腸内環境をリセットできたということになります。
また、腸は私たちの免疫力に大きな影響を与える臓器でもあります。
腸内環境がリセットされるということは、免疫力もアップできるということになるでしょう。
このことから、ファスティングは健康にも有益な効果をもたらしてくれるということが分かります。
血液をサラサラにする
ファスティングをすると目に見える変化ももちろん表れますが、目に見えない変化も表れるのです。
その中の1つが血液をサラサラにしてくれるという変化です。
ファスティングで重要だと言われている復食期に乳酸菌を摂取すると善玉菌が増え、腸内環境がより綺麗になります。
また復食期には、食物繊維や酵素がたっぷりと含まれた食事を口にするため、宿便の排出もさらに進みます。
腸内環境が整うと血液の巡りも良くなるため、血液がサラサラになるのです。
血液がサラサラになって巡りが良くなるということは、体の中に栄養や酵素がしっかりと行き渡り、細胞の活性化にもつながるということになります。
これは、ファスティングを実践する大きなメリットだと言えるでしょう。
肺を綺麗にしてくれる効果もある
肺は、私たちは生きていくためにとても重要な役割を担っている臓器です。
ファスティングを実践することによって、体の細胞を修復してくれるのですが、肺の細胞も修復してくれます。
肺の細胞が元気になると、酸素がスムーズに供給されるようになります。
酸素がスムーズに体を巡るということは、細胞も元気になり、エネルギーを作り出す力が大きくなります。
つまり、痩せやすい体質に変化していくということになるでしょう。
ファスティングを実践することで、体にはこのような変化が表れます。
すぐには実感できないかも知れませんが、継続をする中で少しずつ実感できるようになるでしょう。
ファスティングを実践する時には様々な体の変化を感じ取れるように、自分自身としっかり向き合ってみるようにしましょう。
ファスティングの正しい方法について
続いては、ファスティングの正しい方法から見ていきましょう。
ファスティングには、ファスティングをスタートさせる前の準備期、酵素ドリンクと水分を摂取するファスティング期、徐々に元の食事に戻していく復食期が必要となります。
この段階を追うことによって、体に良い影響を与えてくれるのです。
では、それぞれの期間の過ごし方やポイントをチェックしてみましょう。
準備期
ファスティングの準備期間には、純和食を食べることが望ましいと言われています。
純和食は高脂質や高タンパクな食材を避けられるため、食べすぎない生活を意識しやすくなります。
また、食べる順番を意識することも重要です。
ファスティングをスタートさせる前日は、特に意識をしてほしいことがあります。
それは、早めに夕食を済ませるということです。
食べてすぐに寝てしまうのは消化不良の原因となってしまうので、20時までに夕食を済ませるのが望ましいと言われています。
ファスティング期
ファスティング期間は、ビタミンやミネラルといった必要な栄養素がたっぷり含まれている酵素ドリンクを飲むと良いでしょう。
ファスティングには様々な方法があり、初めて取り組む人向けの1日プログラムやきちんと結果を出したい人向けの14日間プログラムなど、様々です。
それぞれのライフスタイルや体調に合わせてどのくらいのファスティング期間を設けるか検討してみてください。
ただし、ファスティングでしっかりと効果を感じるためには、自己流で行うのではなく専門的な知識を持つ人に相談することも重要になります。
また、このファスティング期間中はしっかりと水分を摂取することも重要です。
なぜかというと、私たちの体からは尿や汗として水分が排出されるからです。
その量は、およそ2.5Lにもなると言われています。
できるだけ常温の水が良いと言われていて、10回以上に分けてこまめに飲むのが理想的です。
その他にも、睡眠時間をしっかりと取ることも重要なポイントです。
睡眠時間は吸収と代謝の時間とも言われていて、免疫力や代謝がアップします。
そのため、寝る前にしっかりと体を温めておくと、不要なものが排出されやすくなり、ファスティングの効果も実感しやすくなるでしょう。
睡眠時間は、1日に7時間~8時間が理想的です。
復食期
復食期は、ファスティングを終えて、通常の食事に戻すために必要な期間です。
この期間は、最も注意をしなければいけません。
ファスティング中は、特に空腹感を感じることがなく順調だったという人でも、急いで通常の食事に戻してしまうとリバウンドしてしまう可能性が高くなります。
それだけではなく、胃腸の調子を悪くしてしまう可能性もあるので、復食期をどう過ごすかは非常に大切なのです。
復食期の過ごし方を間違えてしまうと、それだけでファスティングが失敗になってしまうので、慎重に胃を慣らしていくようにしましょう。
復食期を上手く乗り越えるためにポイントは、重湯からスタートし、お粥や具が入っていない味噌汁などをゆっくりと口にするようにしてください。
もしも3日以上のファスティングを実践したのであれば、復食期は2日~3日くらい必要になります。
復食期の2日目からは野菜や豆、きのこなどを加えたおかずとお粥が特におすすめです。
その他にも、手作りをしたフレッシュジュースやスムージーなども復食期には最適だと言われています。
ファスティングを実践するのであれば、ファスティングをスタートさせる前の準備期、酵素ドリンクと水分を摂取するファスティング期、徐々に元の食事に戻していく復食期をしっかりと意識することが重要になります。
そうすることで、ファスティングを成功することができ、美や健康を手に入れられるでしょう。
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3日間集中してファスティングに取り組む場合の実践例
最後に、3日間集中してファスティングに取り組む場合の実践例をご紹介します。
3日間集中ファスティングの準備期
3日間という短い期間であっても準備期は必要です。
ファスティングをする前に、自分の体がどのような状態になっているのかを知り、ファスティングによってどのような変化が出るのかという指標にします。
食生活が乱れていたと感じる人は特に効果を実感しやすいはずなので、しっかりと自分自身の体と向き合ってみてください。
準備期1日目
準備期1日目は、朝食のみ酵素ドリンクに置き換えます。
朝はまだ消化器官が目覚めていないため、できるだけ負担の少ないものを口にした方が良いからです。
昼食は、ファスティングの代換食などを食べるとなお良いです。
準備期2日目
準備期2日目は、1日目と同じように朝食のみ酵素ドリンクに置き換えます。
昼食は、消化の良さそうなスープやファスティングの代換食などがおすすめです。
準備期はファスティングをスタートさせるために重要な期間だということを意識しましょう。
3日間集中ファスティングのファスティング期
ここから本格的なファスティングのスタートです。
ファスティング1日目は、準備期よりも食欲がないような感じがするでしょう。
また、トイレの回数が多くなる傾向があります。
ファスティング2日目になると、だるさや眠気、頭痛、めまい、吐き気などの初期症状を感じる人がいます。
この症状は、初めてファスティングを行う人に多く見られる症状です。
空腹感を感じることもあるかもしれませんが、酵素ドリンクと水を飲むことでお腹は膨れるでしょう。
ファスティング3日目になると、数キロ体重が減少しているはずです。
ファスティング中は基本的に嗜好品はNGなのですが、カフェインレスのコーヒーであれば問題ありません。
この3日間は、基本的に希釈した酵素ドリンクと水のみで過ごすことになりますが、無理のない範囲で実践した方が成功しやすくなるということも覚えておきましょう。
3日間集中ファスティングの復食期
3日間集中ファスティングのの復食期は、最も重要な期間です。
ファスティングによってすっきりとした体を維持できるように、復食期を大事にしましょう。
復食期1日目は、フレッシュジュースやスムージーなどの摂取がおすすめです。
復食期2日目は、お粥などを食べ始めてください。
その後も、純和食を心掛けるとファスティングの効果を維持しやすくなります。
ファスティングは、私たちの体を美しく健康的に保つために必要なことでもあります。
そのため、多くの人が注目しているのでしょう。
ファスティングを実践したいという人は、今回の記事を参考にしてスタートしてみると良いでしょう。