仕事のため、または趣味として資格を取得する人が増えています。
取得のきっかけは人それぞれ異なりますが、目的を持った上で取得を目指した方が良いでしょう。
また、資格と言っても転職に役立つものと、あまり役立たないものがあります。
転職を目的に取得するなら、その違いも理解した上で必要な資格を選ぶことが大事です。
それでは、女性の資格取得を目指すキッカケやおすすめの資格についてご紹介しましょう。
Contents
女性の資格取得を目指すキッカケとは？
資格が欲しいと思った時、誰にでもキッカケがあります。
一般的に女性はどんなきっかけで資格取得を目指すのか見ていきましょう。
収入アップ
収入アップを見込んで資格取得を目指す女性は多いです。
働いている業種に合った資格があると、仕事の幅を広げられるので、業務内容もより充実したものになります。
それが業績に反映され、社内評価もアップするので、収入が上がる可能性に期待できます。
転職をしたい
自分のやってみたい仕事や今までとは違う仕事に転職する場合、有利になると思って資格取得を考える人も多く見られます。
転職の難易度も高くなっているので、専門的な資格を持つことで他の人と差をつけられます。
昇任目的や仕事環境を変えたい
今のポジションに満足できず、もっと昇任したいという気持ちから資格取得を目指す人もいます。
資格を取るためにはそれなりの努力が必要であり、その努力が評価されれば昇任の可能性も高まります。
また、今の業務内容にマンネリを感じた時に取得を考える人も多いです。
仕事の幅が広がるのでマンネリから抜け出せ、責任あるプロジェクトなどにも参加できる機会も増えていきます。
結婚、出産後も働きたい
結婚や出産後は一定期間を家庭に集中させるため、仕事から離れてしまう女性は少なくありません。
今後、仕事復帰を考えた時、手に職をつけたいと考えて資格取得を目指す女性は多いのです。
将来起業を考えている
経験を積んで自分のお店や会社など独立を考える女性は増えています。
そのステップアップとして資格取得を目指す人も多いです。
資格があると社会的信用を得やすいので、そういった意味でも取得される方は多いでしょう。
調べているうちに興味が湧いてきた
特定の分野や資格を調べているうちに興味が湧いてきて、取得を目指すパターンもあります。
このように、女性の資格取得を目指すキッカケは色々とあることが分かりました。
趣味感覚で取得する人がいる一方、明確な目的を持って取得を目指す女性がほとんどと言えます。
転職を考えるなら資格取得も検討してみよう
転職を考えている人は資格取得を目指してみませんか？
資格を取得するためには勉強が必要であり、正確な知識を持つ証明となり、他者と差がついて転職で有利になります。
ただ、転職で活用するとなると、目的に適した資格選びが重要です。
転職を有利にする資格取得のポイントをご紹介しましょう。
資格のタイプについて
資格は大きく分けて2つのタイプに分類できます。
1つ目は医師や税理士など資格がないと業務に従事できないタイプです。
いわゆる国家資格がこのタイプに該当します。
2つ目はカラーコーディネーターや英検など特定分野の知識・経験・技術を証明するタイプです。
こちらは企業や団体が認定している民間資格が該当します。
転職で有利になるのは、専門性の高い資格がないと業務に従事できないタイプです。
ただ、このタイプは取得の難易度が高く、専門学校や大学などで所定分野を学んでないと資格を得られません。
一方、特定分野の知識、経験、技術を証明するタイプは難易度が下がり、時間やお金もそれほどかけずに取得可能です。
資格がないと働けない仕事に転職するのか、資格は不要だけであると有利になるという仕事に転職するかによって、選ぶものも変わってきます。
職業と結びつく資格を選ぶ
民間資格を取得する場合、欲しい資格と転職したい職業に結びつきがあるか考えてみてください。
民間資格の場合、職業に結びつきやすいものと、結びにくいものがあります。
知識、経験、技術は認められても、職業に直接結びつかない資格では転職での活用は困難です。
例えば、ネイル関係の資格ならネイリストの仕事に就くことができるので、資格と職業の結びつきが強い資格です。
特定のオフィスソフトの利用能力を評価する「マイクロソフト オフィス スペシャリスト」を取得すれば、パソコン能力の高さを証明できます。
事務職をはじめ、営業職や企画職、人事、総務などで活躍できるスキルです。
ですが、パソコン能力が高いからと全ての仕事を遂行できるわけではないので、転職で有利かと言うと微妙なラインです。
現在の職業でスキルアップしたいという時に適した資格と言えます。
転職に有利なスクール選びとは
民間資格は独学で取得できますが、効率良く取得しようとスクールを通じて専門的に学ぶ人も多いです。
有料職業紹介業の認可を得ているスクールの場合、学びながら仕事を紹介してもらえますが、日本では認可を受けているところは多くありません。
その一方、就職・転職に強いスクールは数多くあります。
例えば、直営店や企業が母体のスクールは、卒業および資格取得後に運営先に就職、または派遣登録して働くパターンが多いです。
また、独立開業の支援が充実したスクールもあります。
講師が第一線で活躍されている人なら、講師を通じて業界とパイプを持ち、転職に行かせる情報を得られるでしょう。
スクールを通じて資格取得を目指す方は、就職・転職に有利な場所を選ぶことをおすすめします。
資格取得後は仕事に触れてみる
資格取得はあくまでもキッカケであり、その分野のプロとして成長していくためには経験の積み重ねが大事です。
転職では実務経験を重視されるケースも多く、それは企業にとって安心材料であるから経験者の採用に集中する傾向があります。
知識や技術は証明されても、それだけで仕事ができるかどうかは正確にはかれません。
少しでも有利にしたい方は、アルバイトなどどんな形でもいいので、資格取得後に目指している分野に触れた方が良いでしょう。
経験を積むことが難しいという場合は、未経験を歓迎した求人がおすすめです。
ただ、教育体制はそれぞれ異なるので、初心者でも育つ教育環境が整った職場を選ぶようにしましょう。
資格には転職に役立つもの・役立たないものがある
女性の資格取得は、キャリアアップだけでなく就職や転職活動に有効に働きます。
しかし、必ずしも取得した資格が役立つわけではありません。
せっかく時間やお金をかけて資格取得したのに、無駄になってしまうことだけは避けたいものです。
女性の資格取得が活かせなかった理由
・資格取得したものの全く実務に活かせなかった
・需要のない資格だった
・資格の知名度が低すぎた
・即戦力にならない資格だった
・資格取得だけでは認められなかった
このように資格取得をしても実際は活かせていない女性も多いようです。
中には資格取得だけでは認められず、実務経験を優先させる企業もあるため、このような失敗に陥る人も少なくありません。
資格の種類が多様化しているため、資格取得を事業の収入源にしている企業も珍しくないようです。
そのため「就職・転職に使える資格」というワードで安易に資格取得を望むことも正しいとは言えないでしょう。
では、使える資格と使えない資格とはどのような特徴があるのでしょうか？
使える資格
・現職での業務がスキルアップできる
・収入増が見込める
・将来性がある
・長く活かせる
・ライフスタイルの変化に対応可能
・独立開業や起業に有利
使えない資格
・需要があまりない
・認知度が低い
・自分に適していない
・一過性的な要素が強い
・将来性がない
使える資格と使えない資格には以上のような特徴があります。
では、女性の資格取得選びではどのようなことを注意したら良いのでしょうか？
最終目標に「資格取得」を設定しない
資格を取得して後悔している人の中には、資格を取得したことで目的が達成できたと勘違いしていることが非常に多いです。
例えば「自分には強みがないから資格を取っておこう」「たぶん転職に使えるから資格を取る」などといった動機パターンが見られます。
資格取得はあくまでも就職や転職のための手段であって、目的ではありません。
自分にとって使える資格を取るには、将来のビジョンを明確にしていくことが大切です。
人気や流行に流されない
資格取得は、人気があるもの＝使える資格とは限りません。
取得者が多い資格はどうしても注目されやすいので、それに煽られて「自分も取っておこう」と考える人が多いです。
資格はいくら有名で人気があっても需要がなければ意味がありません。
広告やプロモーションなどで使える資格のように見せかけている事業主もいるので、巧みな商法にのせられないよう注意してください。
自分のレベルより少しランクアップした資格を選ぶ
資格取得は合格率と値打ちが反比例します。
合格率が高ければ多くの人が取得できるので、値打ちが低くなってしまうでしょう。
反対に合格率が低ければ、それだけ難易度が高くなるということになるので資格自体の値打ちは上がります。
超難関の資格取得を目指せとは言いませんが、少し背伸びをして取得できるレベルの資格を選択することをおすすめします。
働きながらでも取得できる資格を選ぼう
女性の資格取得はライフスタイルの変化に合わせて、スムーズに転職や再就職ができることが大きな目的です。
もちろん仕事に対する知識や技術を向上させる、昇給などの面で有利になることも含まれます。
女性の場合は、働きながら資格取得を目指すのは難しいと言われていますが、本当に役立つ資格であれば仕事をしながらでも資格取得を目指すべきです。
では、資格取得を無駄にしないためにも働きながら取れる資格にはどのようなものがあるのかチェックしてみましょう。
働きながらでも資格が取りやすい条件
・特別な受験資格の必要性がない
・年に複数回受験が可能
・短期間で取得できる
まず働きながら資格取得を目指す場合は、学校に通える時間が取れるかどうかが重要になります。
資格取得に必要な費用が高額になればその分ハードルも高くなるでしょう。
独学または通信講座などの方法で取得する場合は、比較的合格率が高く職歴や特別な受験資格がないものを選ぶことをおすすめします。
資格受験が年に1度しかない資格は、試験日を逃すことができません。
仕事の状況によっては試験日を見送らなければならない可能性もあるでしょう。
また、不合格になった場合は資格取得まで1年待たなければならなくなるので、年に何回か受験日がある資格の方が取り組みやすいと言えます。
働きながら取得しやすい資格
医療事務（合格率：60～80％）
医療機関の受付や接客、診療報酬請求に関する知識などを習得する資格です。
通信講座では4～6ヶ月程度の学習期間で、試験は毎月1回実施されています。
学科・実技どちらもマークシートで回答するため、自宅で試験を受けることができます。
職場が病院など地方でも勤め先が見つかりやすいので、結婚や出産などライフスタイルが変化しやすい女性にとっては一生使える資格と言えるでしょう。
ウェブデザイン技能士3級（合格率：60～70％）
ウェブサイトの制作やデザイン設計・技術などの知識を証明する資格です。
ウェブデザイナーの関連業務の経験がない人は3級からの資格取得になります。
学習期間は通信講座で3～6ヶ月程度で、年に4回試験が行われます。
試験は学科と実技に分かれているため、別々に受けてもらっても構いません。
将来フリーランスで働きたい女性にぴったりの資格と言えるでしょう。
ファイナンシャルプランナー（合格率：80～90％）
税金や年金、保険などの知識を中心に、ライフプランの助言を行うための資格です。
勤め先は金融機関や保険会社、不動産事業など多岐に渡ります。
通信講座は3～6ヶ月程度の学習期間で、試験は年に3回行われています。
学科と実技の試験は別々で合否判定されるため、どちらか一方落ちた場合は別で試験を受ける仕組みです。
就職に有利になるだけでなく、自身の人生設計にも役立つことができる資格と言えるでしょう。
この他にもTOEICや介護事務、日商簿記検定3級など働きながら資格取得を目指せるものはたくさんあります。
雇用が不安定な時代だからこそ女性の場合は特に、資格取得は将来の転職に有利になるものです。
転職や再就職を考えているのであれば、自分にあった資格を取得してキャリアアップを目指してみてはいかがでしょうか。
